2025年12月08日
2025年11月29日(土)、リビングデザインセンターOZONE(東京都新宿区)で行われたJID AWARD2025表彰式において、英皇娱乐官网,英皇娱乐平台理工学部総合理工学科機械?航空宇宙コース助手 白澤洋一が、ネクストエイジ部門で奨励賞を受賞しました。
同アワードは、公益社団法人日本インテリアデザイナー協会(JID)が、優れた作品?業績を称えることを目的としており、スペース部門、プロダクト部門、ネクストエイジ部門の3部門で構成されています。ウェブによる書類および写真選考の1次審査を経て、説明パネル?現物による2次審査が行われ、応募総数285点の中から奨励賞の受賞に至りました。
受賞作品「CN88」は、金具等を使用せず竹材だけで制作されたラウンジチェアです。竹材は節の部分や素材を外側に曲げることが困難ですが、部位や曲げ方向にかかわらずほぼ均等に曲げる技法を考案したことで、部材を違和感なく連接することが可能になり、全体的に歪み変形に強い造りとすることができました。その技術を用いて脚部を多層環状構造にすることで、什器として十分な強度と特徴的なラウンドスクエアフォルムを実現しました。作品は本学産学連携推進センターの協力を得て意匠登録を行い、加工法と造形構造についても特許申請を行いました。
白澤助手は、「自然素材である森林資源と工業製品をキーワードに調査研究を行うなか、竹材の可能性について着目しました。竹は樹木と比較して成長が早く、植林する必要もないなどの利点がありますが、工業製品の材料にするためには課題が少なくはありません。需要の減少した竹材は放置竹林となり、新たな環境破壊問題を起こす原因になっています。あらゆる製品は素材の選定から生産工程、リサイクル、廃棄まで環境に配慮することが求められています。今後も竹材の利用可能性について研究を進めるうえで、受賞によってデザインが認められたことは、竹材需要の将来性について期待することができます」と感想を述べました。
白澤助手のさらなる活躍が期待されます。
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